成形機トピックス
粉末(粉体)を金型成形する場合、金型は基本的にはダイ・上パンチ・下パンチが用いられます。粉末成形は、単純です。 ダイの中に粉末を投入し上/下パンチにて加圧して成形します。粉末を固めることは簡単にできますが、その成形体密度を均一にするには、一軸成形 (上パンチのみの加圧)ではなく、両軸成形(下パンチからも加圧)が必要です。成形機グループでは、粉末成形用プレス機:「粉末成形機」・「ヒータープレス機」・「CIP機」・ 「押出成形機」等を中心に必要な機器を取り揃えております。
粉末成形機は、小型実験用手動機~全自動ウェーブ成形プレスまで取り揃えております。又、永年培ってきた粉末(粉体)成形の経験を生かし機器の提案を幅広くしております。
プレス制御の種類・特徴
まずは、成形品の品質と用途・目的によって『荷重制御』or『ストローク制御』を選択しなければなりません。
荷重制御(油圧プレス)
- 成形金型への粉末の充填量に関係なくプレス圧のコントロールをすることで成形品の密度を一定に保つことできます。
成形品の厚み・高さが、粉末の充填量に左右されるので均一にするためには重量を測定して常に一定した充填をすることが望ましい。
ストローク制御(メカプレス)
- ストロークの最終位置を機械的に正確にコントロールするので、粉末の充填量に関係なく成形品の厚み・高さを一定に保つことができます。
成形品の高さ精度を要求される品物に適しています。しかし、粉末の流動性が悪いと金型内での充填の粗密が大きくなり、
成形品の密度に大きなバラツキが生じます。
比較
油圧プレス | メカプレス | |
---|---|---|
制御方式 | 荷重制御 | ストローク制御 |
ストローク位置 | 一般的には正確に決まらない |
正確に決まる |
加圧速度の調整 |
容易に出来る |
困難 |
加圧力の調整 |
容易に出来る |
困難 |
加圧力の保持 |
容易に出来る |
困難 |
生産能力 | 劣る |
優れている |
※プレス機を選択するには、成形品の形状、サイズ、能力、生産量、粉末の流動性等より品質や用途・目的に合った機種を選定する必要があります。
一般的に成形品が小さく生産量の多いものはメカプレスが有利であり、生産量よりも成形品密度を重視するなら油圧プレス機となります。
一般的に成形品が小さく生産量の多いものはメカプレスが有利であり、生産量よりも成形品密度を重視するなら油圧プレス機となります。