CIP豆知識
粉末を固化するために金型による一軸加圧法が広く利用されています。弊社においては、独自の自然両軸成形(二軸加圧法)を提案しています。いずれも、粉末を金型内に充填し一軸か両軸かで加圧する方法であり、最も多く使われている手法です。
しかし金型を利用した加圧法では、成形体内部に不均一な密度分布が発生します。密度ムラのある成形体を焼結すると製品内部での収縮率の違いにより、歪みや割れといった問題が発生します。
成形体密度を均質化するために最も一般的なプロセスが CIP(Cold Isostatic Pressing)です。これは、液体を圧力媒体として100MPaやそれ以上の圧力を粉体製品に全方向から等方的に加圧する方法であります。
※『密閉された液体の一部に加えられた圧力は、その強さを変えることなく、液体の各部に伝達される』(パスカルの原理)を活用したものです。弊社では、「1.プレスにて仮成形したサンプルをCIP成形する方法」と「2.ゴム型でCIP成形する方法」をご提案しております。